6万年振り 火星大接近

望遠鏡の中に赤く輝く火星。
そこには、確かに極冠や模様が見られる。
火星には一体何があるのだろうか・・・

撮影2003.8.23 2:14

  2003年8月27日、火星が地球に大接近します。地球との距離は、約5575万8000kmで、
これは地球と太陽の距離の約 3分の1 にあたります。6万年振りの大接近との事で、
史上
最大級です。同様の大接近は284年後の西暦2287年までありません。その、大接近に先
立つ、8月23日火星の撮影に成功しました。

 南の夏の空に不気味に赤く輝く火星(Mars)。西洋の神話では、
マーズは、ギリシア神話
のアレス(Ares)、ローマ神話のマルスにあたり、アレスは、主神ゼウスと正妃ヘラの息子で、
その名は「戦争」を意味します。その、赤さはやはり昔から、炎の色や血の色を連想したの
でしょうか。地球に一難近い惑星、地球の双子の星と言われた火星、氷河や運河などが見
られ、生物の存在があるやも知れない火星。何かにつけ不気味さを感じさせる火星は、イギ
リスの作家H・G・ウェルズ(1866〜1946)の「宇宙戦争」によりたこの形をした宇宙人が
住んでいる恐怖の星として強く印象つけられています。

 19世紀の末、地球は遥かに高度の文明を持つ火星人によって顕微鏡の生物を観察される
ように研究されていた。かつては火星も地球と同様に水の豊かな惑星であったが、火星の砂
漠化により火星人は地球に移り住む計画を行っていた。宇宙空間の深淵をへだてたその世界
には、われわれ人類と滅びゆく動物の相違以上の差をもった優秀な知性が、冷徹非情の眼に
羨望の火を燃やして、この豊穣肥沃な地球の土地を観測していたのである。それによって彼ら
は、慎重確実に、地球への侵略計画を樹立しつつあった。地球もやがては火星と同様な姿に
立っていくことや、既に進行している火星から、高度な生命体が攻め込んでくることなど、知る
由も無かった。


 そのような、不気味な惑星「火星」。その様子はどんなものでしょうか。


↑ マウスを合わせると解説が表示されます

撮影日 2003.8.23 AM1:34〜2:14
兵庫県川西市萩原台にて撮影
(デジカメFUJIFILM FinePix4700z+望遠鏡ケンコーMSZ-500 反射114mm)

左4カットよりコンボジット、右22カットよりコンポジット









AstroArts 火星儀ソフト「火星くるくる」
による、撮影時刻における火星の状況
のシュミレーション

上記写真と比較すれば、模様の確認が
出来る。

この時点で、視直径は、25”と成って
おり、最大接近時(25.1”)とほぼ同
様の大きさである。



AstroArts 火星儀ソフト「火星くるくる」
は、観察時刻の火星の状況をシュミレー
トするソフト。下記からダウンロードできる。
AstroArts 火星儀ソフト「火星くるくる」   http://www.astroarts.co.jp/products/mars/index-j.html


火星地図 アス####フォトから引用 日本語で表示されわかりやすい地図です
http://www.asahi-net.or.jp/~nr8y-ktu/mars/mars2003.htm

火星アラカルト

【火星】






【極冠】


【模様】

【生物は】
太陽系中、太陽から四番目、地球のすぐ外側の惑星。
太陽からの平均距離二億二七九四万キロメートル、
体積は地球の0.15倍、質量0.108倍、公転周期1.8808年、自転周期1.026日。
表面の八分の三が暗緑色で他は赤褐色、南北両極に白い極冠がある。
地球に似た四季の変化があるが、大気は地球よりかなり薄い。
フォボス、デイモスの二つの衛星をもつ。焔星。


南北にある極冠は、ドライアイスと水の氷で出来ている。季節により
大きさが異なる。

薄暗いものを海、明るい地域を大陸あるいは砂漠地帯といわれている

1996年8月7日、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、「火星から飛来した隕石の
中に36億年以前に誕生した生命の痕跡らしいものを発見した
」と報じた。
「この隕石のわずかに亀裂の入った部分を詳しく調べてみると、プランクトンや
植物などが死滅した後に作られる有機物が6種類と、さらに電子顕微鏡で見て
みるとシアノバクテリアというラン藻類の形に似たものが見出されました。
大きさは20〜100ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)というチューブ
状の非常に小さな化石です」。
http://www.asahi-net.or.jp/~nr8y-ktu/mars/mars_life.htm

リンク
アス####フォトクラブ 2003年火星大接近特集
http://www.asahi-net.or.jp/~nr8y-ktu/mars/mars2003.htm
 日々の火星の写真、観察のポイント、火星地図、観察の歴史などが
簡潔にまとめられて、使いやすいページです。


アス####アーツ 火星大接近特集
http://www.astroarts.co.jp/special/2003mars/index-j.html
大接近についての解説や観察のポイントがわかりやすいサイトです


横浜こども科学館 
http://www.city.yokohama.jp/yhspot/ysc/index2.html
火星に関する情報がとっても詳しく、豊富にあるサイトです。

火星リンク集
http://www.city.yokohama.jp/yhspot/ysc/mars-links.html

http://www.astroarts.co.jp/special/2003mars/link-j.html


観察後の感想
火星の観察 33年越しの実現
火星を望遠鏡で見たいと思ったのが、確か、小学校の4年生のとき。
しかし、学研の付録の望遠鏡では、赤い点にしか見えず、その後、
6cmの屈折望遠鏡を買ってもらったのですが、やはり赤い点にしか
見えませんでした。

 火星の軌道はややいびつな形をしているため、地球との距離も、約2
年2ヶ月ごとに地球に近づいたり遠ざかったりしている。そして、約15年の
周期で大接近があります。地球からもっとも離れる時の距離は約4億km、
大接近で約5600kmとなり約7倍の開きがあります。
火星の表面模様は見づらく、ベテランでも接近時しかうまく観察出来ないと
言われています。

今回の観察で、114mmの望遠鏡では、はっきりと極冠が見え、表面の
模様が確認できました。大シルチスを始め海や平原がぼんやりでは
ありますが、自分の目で見ることが出来ました。
「子供のとき出来なかったことを大人になった今、子供と一緒にやってみよう!」
本当に、念願の火星観測でした。

お便り紹介 山根です。火星、見ました。凄いですね。
不気味な色合いがまた、不思議を醸し出してます。
トータルリコールを思い出します。(山根さん2003.8.25)

私は、出張先の琴平で見ました。空を見上げただけですが・・・。
 貴兄の今日を築き上げてきた、尽きない好奇心と探究心、それに継続の力
に敬意を表します。
 いつも科学的で、すばらしいページに関心です。HPの作成技術に
もいつも関心です。ご教示を!(河部さん2003.8.31)





           

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